2020年、新型コロナウイルスの影響を受け、多くの企業がテレワークを導入しました。それに伴い、働き方に関する価値観が大きく変わり、今や「リモートワーク」という選択肢は、多くの企業や働き手にとって一般的なものになりつつあります。
当社でもテレワークを積極的に推進し、多くの社員がその利便性を実感しました。
一方で、「自宅では誘惑が多く、集中できない」や「家族との兼ね合いが難しい」など、賛否両論の声も聞こえてきました。
今回は、リモートワーク推進派である私が、実際に感じたテレワークのメリットとデメリットを詳しくお伝えします。リモートワークをこれから始める方や導入を検討している企業の参考になれば幸いです。
目次
テレワークのメリット

1. 通勤時間がゼロに
片道1時間の通勤時間が不要になれば、往復2時間の時間を節約できます。その分、睡眠時間を増やしたり、趣味や家事に時間を充てたりと、有意義な時間の使い方が可能です。
「タイムイズマネー」 の言葉通り、自由な時間が増えることは、生活の質を向上させる大きな要素です。私もこのメリットを最も強く実感しています。
2. ストレス軽減
通勤電車の混雑や満員電車の圧迫感から解放されることで、朝から疲れることがなくなります。私自身、かつて埼京線で新宿まで通勤していた頃は、駅に到着した時点で疲れ切っていたことを思い出します。
今では、快適な自宅で仕事を始められるので、ストレスフリーな生活を送れています。
3. 職場の人間関係からの解放
職場でのストレス要因の一つが、苦手な上司や同僚との関係です。テレワークでは、必要最小限のコミュニケーションで済むため、心の負担が軽減されます。
オンラインミーティングやチャットでのやり取りが主流となることで、人間関係の煩わしさを軽減できるのも、テレワークの大きな魅力です。
4. 仕事に集中しやすい
自宅では、自分のペースで仕事を進められるため、集中しやすい環境を作れます。好きな音楽をかけたり、リラックスした姿勢で作業できる点も、パフォーマンス向上に寄与します。
5. 健康的な働き方の実現
ストレスが軽減されるだけでなく、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなるため、健全な生活を送れます。
テレワークのデメリット

1. 成果へのプレッシャーが増大
リモートワークでは、成果物が仕事ぶりを評価される主な基準となります。そのため、日々の業務で結果を出し続けなければならないプレッシャーを感じることがあります。
2. 時間のメリハリがつけにくい
オフィスでの勤務では、始業・終業時間が明確に設定され、昼休みもルーティン化されています。しかし、リモートワークでは、その境界が曖昧になりがちです。
例えば、朝少し遅く起きたり、仕事中にテレビを見てしまったりするなど、だらけてしまう可能性があります。また、夜になっても仕事を続けてしまい、結果的に過労になるケースも見られます。
3. 家族との関係が微妙になる
最初は「家事を手伝ってくれる」と喜ばれていたものの、次第に「また家にいるの?」と言われるようになり、家族との関係がギクシャクすることもあります。
私の場合、昼食はできるだけ外で済ませるようにして、お互いのストレスを減らす工夫をしました。リフレッシュにもなり、一石二鳥です。
4. プライベートが見えることへの抵抗感
オンライン会議では、自宅の様子や私服が画面に映り込むことがあります。そのため、生活感が同僚に見られるのが嫌だという声も多く聞かれます。
現在では、バーチャル背景やフィルターを活用し、プライバシーを守る工夫をしています。
5. 運動不足
リモートワークでは、一日中デスクに座りっぱなしになることが多く、運動不足になりがちです。私も仕事に没頭してしまい、まったく動かない日が続いた経験があります。
テレワーク成功のカギ

1. 自己管理能力を磨く
リモートワークでは、スケジュール管理や自己モチベーションの維持が重要です。タスクを明確にし、達成感を得られる仕組みを作ることで、効率よく仕事を進められます。
2. 家族との調和を意識する
家庭と仕事のバランスを取るため、家族の理解を得ることが大切です。昼休みにコミュニケーションを取ったり、家族の予定に配慮することで、良好な関係を保てます。
3. 健康維持を意識する
適度な運動や休憩を取り入れることで、心身の健康を保ちます。フィットネスアプリや動画を活用して、自宅での運動習慣を作るのも良い方法です。
まとめ

テレワークには多くのメリットがありますが、一方で自己管理や家族との調和といった課題も伴います。成功のカギは、環境に適応しながら、柔軟に働き方を調整することです。
これからもリモートワークの活用が広がる中、個人の工夫や企業のサポートが重要になります。この記事が、より良い働き方を見つけるための参考になれば幸いです。